算数プログラマーになろう

第4日 わり算

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第4日目 わり算


 今回は「問題3 かけ算」を手本にして新しい問題を作ってみましょう。

 
問題名 (*) 問題4  わり算
言語 (*) 日本語
問題文 (*) 次の計算をしましょう。
問題式 (*) $3÷$2
解答式 (*) $3÷$2=$1
制約条件 (*)

 
Rd(1,9);$1$2
$1*$2=$3;d
生成可能問題数 (*) 10


問題名、問題式、解答式を変えただけです。制約条件は全く同じです。


コンピュータではかけ算を「*」で表しますが、わり算は「/」を使います。


これまでと同じようにRd(1,9);$1$2 で変数を決めて「$1÷$2」という問題を作ってもよいのですが、問題によっては割りきれない問題が出てしまいます、


そこで、1桁×1桁のかけ算の答えが分かっている$3$2で割ったのです。答えは当然$1ですね。


このように、あらかじめわかっている答えを利用して問題を作ると便利なこともあります。


例えば、2桁ー1桁の問題で、答えが1桁のものだけを作りたい場合にも利用できます。


ところで、いままで同じような変更で問題を作ったらどうなるでしょうか。

 
問題名 (*) 問題4  わり算
言語 (*) 日本語
問題文 (*) 次の計算をしましょう。
問題式 (*) $1÷$2
解答式 (*) $1÷$2=$3
制約条件 (*)

 
Rd(1,9);$1$2
$1/$2=$3;d
生成可能問題数 (*) 10


わり算は「$1/$2=$3」でしたね。


ちゃんと問題が作れていますね、実は小学生にも解ける問題になっているのです。
ただし、問題文と解答式を次のように変える必要があります。
-
問題文 (*) 次のわり算の商を答えなさい。
解答式 (*) $1÷$2 の商は $3


これまで説明してきませんでしたが、制約条件で$3を決めるときに「$1/$2=$3;d」と書いていた最後の「d」は小数点以下を切り捨てて整数だけにするのです。
ですから、商を求める問題になるのです。



 
【本日のまとめ】
答えの利用・・・あらかじめわかっている答えを利用して問題を作ってもよい。
◎わり算の記号・・・問題式、解答式では「÷」を使えるが、制約条件では「/
$1/$2=$3;d・・・最後のdは小数点以下を切り捨てて整数だけの答えにする。選ぶ。


時間があったら、次の発展問題を作ってみましょう。

 
(発展1) 2桁×2桁のかけ算を利用してわり算を作ってみましょう。
(発展2) 2桁÷1桁の問題で答えが1桁の整数になる問題を作ってみましょう。
(発展3) 5桁÷2桁の問題で答えが3桁の整数になる問題を作ってみましょう。
(発展4) 3桁÷2桁の商を求める問題を作ってみましょう。
(発展5) 2桁ー1桁の問題で、答えが1桁のものだけの問題を作ってみましょう。